高松宮記念(G1)「万馬券の使者」ネロは二人乗り!? ドイツが誇る「驚異の粘り腰」F.ミナリク騎手を狙える3つの理由
すでに何度か報道されているが、昨年のジャパンC(G1)にミナリク騎手と共に参戦したドイツ人騎手・D.ポルクさんが今年1月にがんで亡くなっている。2人で帰国した昨年の12月、がんであることを告白されたミナリク騎手は一晩中泣き明かしたという。ポルクさんは当時まだ34歳、昨年の7月にはドイツのG1を勝つなど闘病を感じさせない活躍をしていただけに、ミナリク騎手にはショックが大き過ぎた。
今回は形見として託されたポルクさんの鞍を持っての来日。JRAで上げた8勝の内、3勝が「D.P」とイニシャルが刻まれた鞍で上げており、ミナリク騎手にとっての「勝負鞍」となっている。今回の高松宮記念での騎乗にも使用する意向があるようだ。
「彼は競馬に乗っている時も、調教に乗っている時もいつも笑顔で、常にポジティブでした。自分の命があと少しと分かっていても笑顔だったんです。1日でも、1秒でも、人生は大事だと理解しながら笑顔でした。心が強かった」(競馬ラボより)
だからこそ、今回の高松宮記念には”二人乗り”で挑む。もし接戦に持ち込めれば、志半ばで散った盟友が「最後の一押し」をしてくれるのではないだろうか。