日経賞(G2)関係者情報「抜群」はキセキではない!? キーワードは「中山巧者苦戦」
24日(土)、中山競馬場で日経賞(G2)が開催される。芝・3200mの長丁場、天皇賞・春(G1)へ続く重要なレースに位置づけられているこの戦い。大本命に上げられているのは、昨年の菊花賞(G1)を制したキセキだが、その牙城を揺るがすべく今年もライバルたちが準備を怠っていない。
春の大一番を占う大事なレースを読み解くべく、今回は現場関係者より仕入れた「極秘ネタ」の中から選出した、有力馬たちの情報を紹介していこう。
昨年から重賞の中長距離戦線常連となったトーセンバジル(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、忘れてはならない1頭だ。
一昨年前は下位クラスでくすぶっていたものの昨年から本格化して、阪神大賞典(G2)で3着、京都大賞典(G2)で2着と長距離戦でその才能を存分に発揮した。さらに前走の香港ヴァーズ(G1)では世界の強豪に割って入る3着入線。キセキに先着してその実力を改めて示した。
21日の最終追い切りでは僚馬ジョーダンキングとウッドで併せ馬。7馬身追走する形で行われたが、軽々と交わして3馬身先着。ラスト1ハロンは12秒7と少々物足りないが「先週がハードだったため、今週は相手に合わせた軽めの稽古だったよう」とは現場記者。またそれでも「最後は手応えよく反応していたから、陣営も『状態はバツグン』と満足気だったよ」と語る。
今回はリーデイングトップのM.デムーロ騎手との新コンビを結成。招待されたドバイシーマクラシックさえも見送ったトーセンバジルが万全を期して日経賞へ向かう。