日経賞(G2)関係者情報「抜群」はキセキではない!? キーワードは「中山巧者苦戦」
”中山巧者”という言葉があるが、リピーターも多いことで知られる中山競馬場。今回もそう呼ばれる馬たちが多く顔を揃えるが、今回はあまり旗色が良いとは言えないという。
まず中山競馬で2勝、重賞2着2回と得意にしているゼーヴィント(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)。
昨年の7月七夕賞で重賞2勝目を挙げたが、レース後に左前第1指骨近位端骨折が判明。無念の長期離脱となった。
今回は8カ月半の休養明け。ここで復活の狼煙をあげたいところだが、現場記者は「まさに”ブランク明け”という身体つき」と苦い顔。またさらに「助手の変更もあり勝負気配は薄めだね」との見方を示す。
鞍上は今年、思うように勝ち星を増やすことができていない戸崎圭太騎手。人馬ともに復活を期待されるが、それにはまだ時間がかかるのかもしれない。
そしてもう1頭、サクラアンプルール(牡7歳、美浦・金成貴史厩舎)も厳しい戦いを強いられることになるかもしれない。
今年の中山記念(G2)では、ペルシアンナイト、ヴィブロスなどに先着するなど意地を見せた。前走の勢いに乗って上位進出を狙いたいところだが、今回は少々分が悪いと見られるようだ。
「今回は好調の田辺裕信騎手とレースに臨むサクラアンプルールだけど、どうやら爪の状態に不安を抱えているみたいだ。最近の調整は坂道だけに終止していたのも、表向きは馬場状態の不良を理由にしていたけど、実は爪への影響を考慮したためだとか。ちょっと怖いよね」(別の現場記者)
思わぬ話も飛び出した日経賞。ここを勝利して春天に向かうのはどの馬になるのだろうか? 出走は15時45分を予定している。