JRA歴代G1最多コパノリッキーの「真実」。Dr.コパが語った武豊騎手引退式「爆弾発言」と田辺騎手「作戦会議in銀座」

ダート界の王として君臨し続けたコパノリッキー

――G1最多勝記録更新が懸かった中、大接戦での悔しい敗戦だった。

Dr.コパ:ただ、あの時に「東京大賞典は勝ったな」と思ったね(笑)。初めてのスプリント戦で、大外をまくってあれだけ動けたら「2000mの東京大賞典なら楽勝だ」と思って。明らかに、以前よりも力が付いていると思ったし。

それでチャンピオンズCが終わった後日、銀座で田辺と東京大賞典の「作戦会議」と称して昼間から飲んでたら、週刊誌に写真撮られちゃってさあ(笑)。

しかも作戦会議は「どうする?」「どうします?」「逃げるか?」「はい」って、たった1分で終わったんだよ(笑)。せっかくJBC(スプリント)で、またスピードを取り戻したんだから、番手で行ってもしょうがないよね。

俺はね、ずっと「逃げるリッキー」が見たかったの。逃げて逃げて、最後もしっかり伸びて、後ろの馬はどうしようもない。そんな競馬が、俺の理想だったんだ。

――その結果、東京大賞典は再び逃げて3馬身差の圧勝。引退レースとは思えない強い内容だった。

Dr.コパ:田辺も「(楽勝で)ゴール前は遊んでました」って笑ってたよ(笑)。逃げて、最後も差し馬のようにしっかり伸びる。これが理想だよね。ラブミーチャンも最後の方は、そんな感じだったな。ただ、そんな理想を実現するためには、ケガと背中合わせで馬を鍛えなきゃならない。まあ、強い馬なら皆そうなんだろうけどね。

――引退レースでG1歴代最多勝を更新する大団円。翌年、京都競馬場で行った引退式にも多くのファンが集まった。武豊騎手から、最後に強烈な「プレゼント」があったとか。

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