JRAも「史上2頭目」を後押し? 2歳女王ラッキーライラックに「ヴェルメイユ賞」からの凱旋門賞挑戦プラン浮上の可能性


 凱旋門賞に挑む日本馬の定番ステップとなるニエル賞(G2)やファワ賞(G2)と同じように、本番と同距離同舞台で行われているヴェルメイユ賞。それだけに、日本から遥々遠征するとなると、凱旋門賞との「連戦」を基準に考えるのが自然だろう。

 しかし、この時期の日本の3歳牝馬はクラシックの真っ只中、オークス上位馬の多くは秋の秋華賞(G1)を目指す。実際に、日本競馬史で3歳牝馬ながら凱旋門賞に挑戦したのは2014年の桜花賞馬ハープスターのみ。2009年の春2冠馬ブエナビスタにも凱旋門賞挑戦のプランがあったが、結局叶わなかった。

 ちなみに2頭は共に札幌記念(G2)をステップに凱旋門賞遠征を試みたが、これがヴェルメイユ賞に替わるということだろうか。

「3歳馬でクラシックを棒に振ってまで凱旋門賞に挑戦するのは、それなりの覚悟が必要ですが『凱旋門賞に勝ちたいのであれば、斤量面で有利な3歳の内に挑戦すべき』という声は年々高まっていますね。

実はそういった背景もあって、今年は2歳女王のラッキーライラックに凱旋門賞挑戦の可能性があるとウワサされています。

ただ、大本命に推された桜花賞でアーモンドアイに敗れてしまったため、今はオークスの結果次第だとか。とはいえ、実力的にもオークスで3着以内に入り『デスティナシオンフランス』の対象馬となることは濃厚。フランスで評価の高いオルフェーヴルの産駒ということもありますし、今最もヴェルメイユ賞挑戦が考えられるのは、間違いなくこのラッキーライラックでしょうね」(競馬ライター)

 果たして「デスティナシオンフランス」は、初年度から意義のあるものになるのだろうか。しかし、最有力候補のラッキーライラックとしても肩書が「日本の2歳女王」では少々寂しい。来たるオークスで宿敵アーモンドアイらを下し「日本の女王」に君臨すれば、胸を張って欧州に挑む姿が見られるのかもしれない。

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