JRA三浦皇成騎手「G1」で3着以内率75%の大活躍! 悲願のビッグタイトル獲得に今後も「超大物」から代打騎乗……?


 ただ三浦騎手からすれば青天の霹靂というよりも、プレッシャーの方が大きかっただろう。何故なら、三浦騎手は先月1日の大阪杯(G1)でシュヴァルグランの代打騎乗に挑み、4番人気に支持されたものの13着に大敗したばかりだったからだ。

 相棒が仕上がり途上に距離不足と、情状酌量の余地はあったが、それでも今回のクリンチャーでも結果を残せないようなら「三浦皇成は勝負弱い」というレッテルを貼られかねない事態に陥っていたに違いない。

 しかし、実際のレース運びは三浦騎手の落ち着いた状況判断が光っていた。本人がレース後「3~4コーナーは(内に)潜り込みたいと思っていた」と話した通り、勝負所の3、4コーナーで各馬がまくり合戦に出ている中、冷静にインコースを選択。1番人気のシュヴァルグランの真後ろという絶好のポジションだった。

 最後の直線では、そのシュヴァルグランとの差を一歩ずつ詰めるも、半馬身差まで追い込むのが精一杯。さらに勝ったレインボーラインがまとめて差し切っての3着だった。三浦騎手としては悲願のG1制覇とはならなかったが、4番人気3着なら上々の結果。レースを見守った宮本博調教師も「満点に近い乗り方をしてくれた」と納得した様子だった。

 そんな三浦騎手にレース前から熱烈なエールを送っていたのが、元JRA騎手の藤田伸二氏だ。

 自身も2011年にヒルノダムールで制した天皇賞・春。公式twitterによると事前に三浦騎手とも話をしていたらしく「手応えを感じてるようだ!今回の乗り替わりは良い方に出る気がする」と期待を語っていた藤田氏。レース後にも三浦騎手から連絡を受けたようで「勝てなくてすいません……と。でも2、3番手の出入りの激しいレースで上手く乗っていたと思う」と健闘を讃えている。

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