【かしわ記念(G1)展望】ノンコノユメVSゴールドドリーム再び! 上り調子インカンテーションと三つ巴の激戦
ここで乾坤一擲の走りを見せて、自身のキャリアにG1勝利という大輪の華を添えてもらいたいものなのだが……。
復活したと言われる上記3頭たちとは違い、古豪ベストウォーリア(牡8、栗東・石坂正厩舎)はいまだ長いトンネルから抜け出せないでいる。
最後に勝利したのは15年のマイルチャンピオンシップ。その後は勝利こそなかったものの、5戦連続2着も記録。そのうち勝利はおろか、3つ目のG1タイトルも転がり込んでくると楽観視するものがほとんどだった。
だがそのまま惜敗続きに終止符を打つことができず、さらに昨年の後半から成績は右肩下がり。馬券内に入ることもできなくなっており、いつしかG1制覇は夢のまた夢という状況にまで陥ってしまった。このまま表舞台から去ることになるのだろうか? 古強者が正念場に立たされている。
これら中央勢を迎え撃つ地方勢の中でも、ヒガシウィルウィン(牡4、船橋・佐藤賢二厩舎)は侮ると怖い存在だ。
早い時期から勝利を重ねて注目されていた実力馬。昨年のジャパンダートダービー(G1)では、7年ぶりにJRA勢を撃破して地方馬Vを達成した。
そして休養を挟んで出走した浦和記念(G2)で2着と好走。古馬と初対決だったが一歩も引かずに走りきり、その実力の高さを改めて証明している。暮れの東京大賞典競走こそ8着と振るわなかったものの、今後の地方競馬をリードする実力を持つ一頭だと言っても過言ではないだろう。