JRA岩田康誠「完全復活」レッツゴードンキで証明? ヴィクトリアマイル過去2年の「惨敗」理由と光
今週5/13(日)にヴィクトリアマイル(G1)が開催される。このところ、このレースも安田記念並みに全体のスピードと最後の末脚のキレが要求される1分32秒台の決着であり、過去10年の間に2011年、2015年、2016年の1分31秒台での決着もあった。今年も一番スピードを持つ、一番タフな牝馬が頂点に立つのであろうか。
「今年のメンバーを見ると、逃げ馬はカワキタエンカ1頭。この馬は淡々とした流れでしぶといタイプであり、ガンガン行くタイプではありません。前走逃げたり先行した馬は4頭ほどいますが、そのうち1頭は先行馬で3頭は差し馬。G1で脚質が違うのに逃げる勇気があるジョッキーがいるのかどうか。横山典騎手でも人気ならためらうのではないでしょうか。ある程度流れるとは思いますが、例年に比べて今年はペースが速くならない可能性があります」(競馬記者)
そこで、一頭注目してみたい馬がいる。近年のG1では足りず2着や3着の多いレッツゴードンキ(牝6 栗東・梅田智之厩舎)である。最近はスプリント戦で安定した成績を見せているが、1400m、1600mでも良績があり、かつての桜花賞馬でもある。マイルでは長すぎる、というのは少し違うように思うが。
「最近はスプリンターのイメージが定着していますが、それは6歳になった今でも前に行くと掛かって行ってしまうからで、スプリントがちょうどいいんですよ。残念ながら過去2回のヴィクトリアマイルは掛かってしまい惨敗(2016年10着、2017年11着)。レッツゴードンキとこのレースは、相性がよくありませんね」(同記者)
たしかに過去の負けた着順を見ると厳しさを感じる。だが、高松宮記念からここに向かった昨年は掛かり通しでレースにはなっていなかったが、重馬場の中を最後それほどバテておらず、勝ち馬と0.7秒差なら、作戦次第では差を詰められたのではないだろうか。
「じつは、過去2回のヴィクトリアマイルのレースというのは、レッツゴードンキのレースが出来ていないのです。2回ともそうなのですが、スタートを良く出て、外目を走り、中団より前にポジションを付けましたが、そのあと掛かり気味で岩田騎手が手綱を引いてる状態。これでレッツゴードンキのペースが狂ってしまうのです。2回ともそのあとの直線は、岩田騎手が追い出して良い末脚を見せていましたが、あきらかに”ガス欠”という感じでしたね」(同記者)