ドゥラメンテ「産駒評価高すぎ」生産界沸騰中! ディープ以上の成功に不可欠なのは「近親配合」よりも……


「産駒だけじゃなく、そもそも、ドゥラメンテ自体の評価が初めから高かったんです。レイクヴィラファーム関係者のドゥラメンテ評は『関節がしっかりしていて、初めから筋肉量が豊富。凄い種馬になりそうな予感がします』ということでした。ある牧場関係者に話を訊くと『ドゥラメンテは日高でも人気が高い』とのことで、実際に産駒を見た生産者の話では『父親に似て脚が長く、運動神経がいい』とのことでした。うちのドゥラメンテ産駒は良い!なんて喜んでたら、よそのドゥラメンテ産駒もみんな良い、なんていう話もあるほど」(同)

 それが「とにかく凄い」という噂の中身であった。生まれてくる産駒がみんな雰囲気よく、立派な身体をしている……それは噂になるだろう。

 しかし、ドゥラメンテ産駒はまだ一頭も走っていない。正直、わからないといったところ。それでも、生産に携わるホースマンたちが、他の産駒に比べて何か違うものを感じている、というのは事実である。

 ドゥラメンテの血統は、父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンスで、この血のどちらか一方を持つ牝馬は多い。それだけに、今後うまく交配することが求められるが、今後種牡馬として安定を築いていくには何が必要だろうか?

「近親配合でうまく交配させて走らせることも大事ですが、うまいニックスが見つけられるかどうかが、ドゥラメンテの評価を一気に上げる最大の要素だと思います。ディープインパクトは、母父ストームキャットの牝馬を交配するニックスを見つけ出しました。その交配で生まれたのがキズナやラキシスです。ドゥラメンテも早く見つかれば、さらに価値が高まります。

あと最近は、ディープインパクトに欧米血統の牝馬を交配させて生産し、成功させています。今年の3歳馬でもそういうディープインパクト産駒が大きいレースに出走していました。マウレア、プリモシーン、ギベオンなどがそうです。日本にいない欧米血統の牝馬ならドゥラメンテも血が被ることがないですから、同じように交配していく可能性は高いですね」(同)

 ディープインパクト産駒が飽和状態になりつつある中で、匹敵する活躍をみせる種牡馬がまだ現れていない。前評判の高いドゥラメンテが、ディープインパクトを抜かす種牡馬になれるかどうか、これからも注目していきたい。

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