【京王杯SC(G2)展望】武豊ダンスディレクター復活は!? 主役不在の混戦を制して本番へと向かうのは?
G1連続開催で大きな盛り上がりをみせる東京競馬場の12日(土)メインレースは京王杯SC(G2)。春の5週連続G1開催の最後となる安田記念(G1)へ向けての重要なレースだが、今年は抜けた実績馬が不在となっており、どの馬が勝ってもおかしくない大混戦となりそうだ。そんな京王杯SC(G2)への出走を予定している注目馬を紹介する。
前走の東京新聞杯(G3)以来のレースとなるサトノアレス(牡4、美浦・藤沢厩舎)が人気の中心となりそうだ。2歳時に3連勝で朝日杯FS(G1)を制しているG1馬だが、その後は勝ち星が遠く昨年の夏に巴賞(OP)を勝利するに留まっている。それでも2走前のキャピタルS(OP)、前走の東京新聞杯(G3)では連続2着となっているように調子自体は悪くなさそうだ。特に前走はスローペース、57㎏の斤量という難しいレースとなったが、自分の競馬に徹するとレースでの上がり最速となる33.3秒の末脚で追い込んで見せ場を作っている。東京競馬場ではここまで4戦して1勝、2着2回と高い適性を見せているが、初めての1400m戦となるだけに距離短縮への対応が大きなポイントとなるだろう。ここにきて復調気配を見せる一昨年の2歳チャンピオンだが、勝利して大一番へと向かうことができるだろうか。
暖かい季節に良績が集中しているウインガニオン(牡6、栗東・西園厩舎)だが、ここでどのような走りをするだろうか。昨年は中京記念(G3)で重賞初制覇、続く関屋記念(G3)でも2着と結果を残し重賞でも戦える力があることを証明している。前々走のマイルCS(G1)、前走の京都金杯(G3)は大敗したが全8勝を春から夏の暖かい時期にあげている典型的な馬なので、暖かくなってきたこの時期ならば一変の可能性は大きい。また、5走前となるが今回と同じ条件となるパラダイスS(OP)での逃げ切り勝ちの実績があるため、近走の成績だけでの軽視は禁物だろう。日に日に気温が高くなる得意の季節を迎えて、再び周囲を驚かせるような快進撃をみせて欲しいところだ。