【平安S(G3)展望】グレイトパールがダート戦線の筆頭へ!? 巻き返し狙うテイエムジンソクが立ちはだかる?
19日(土)の京都メインレースは平安S(G3)。G3のレースではあるが、毎年レベルの高いメンバーが揃うことが多く、今年もこの中からG1馬が誕生しても不思議はないくらいの好メンバーが出走を予定している。
その中でも注目したいのが長期休養明けでも快勝しているグレイトパール(牡5、栗東・中内田厩舎)だ。芝のレースでのデビュー戦で勝利を収めていたものの、同じ年の秋にはダートレースへ転向。するとそこからは瞬く間に勝ち上がり初めての重賞挑戦となった昨年のこのレースで4馬身差を着けて完勝するなど、目覚ましい活躍を見せていた。当然のようにダート戦線での中心馬としての活躍が期待されたが、骨折が発覚し休養を余儀なくされる憂き目に。しかし、約1年ぶりのレースとなった前走のアンタレスS(G3)では骨折の影響を感じさせない力強い走りで、ダートレースでは無傷の6戦勝を飾っている。脚質の自在性に加えて馬場状態を問わないレースぶりは、現役では間違いなくトップレベル。昨年よりも相手関係は強化されているが、休み明けを一叩きされた上積みが見込めるだけに連覇の可能性は大きいだろう。
フェブラリーS(G1)では12着と大敗を喫したテイエムジンソク(牡6、栗東・木原厩舎)だが、得意とする中距離戦での大崩れは考えにくい。前走の大敗は初めてのマイル戦、極端なハイペースであったことと要因がはっきりしているので、評価を下げる必要は無いだろう。東海S(G2)や昨年のみやこS(G3)勝ちなど重賞2勝しているダートの中距離戦では、昨年から11戦連続で3着内を確保と驚愕の安定感を誇る。また、京都競馬場は5勝している相性の良いコースとなっており、巻き返しには最高の舞台となりそうだ。目標とするG1制覇のためにも、強敵が揃ったレースで完全復活を印象付けるような勝利を見せて欲しい。
クインズサターン(牡5、栗東・野中厩舎)は今年に入ってから好調を維持しており、チャンスは十分にありそうだ。今年に入って5戦目と有力馬の中では出走回数が多いほうだが、出走したレースではここまで掲示板を外していない。特に2走前のマーチS(G3)では、中団追走からスパートをかけるとタイム差なしの2着。前走のアンタレスS(G3)でも上り最速の末脚で3着と、重賞でも連続で結果を残している。後方からのレースとなることが多いため最後の直線での追い込みは堅実だが、勝ち切るにはレース展開との兼ね合いも必要となるだろう。それでも好調な今ならば初めての重賞制覇も十分に狙えそうなだけに、どのような結果になるか楽しみだ。