先週、土日メイン完全勝利を含む「7勝2着4回」の大爆発!!宝塚記念は、かつて世紀の大記録を達成した「あの騎手」が熱い!
かつて「グランドスラム」を達成した名手が、ここにきて覚醒の兆しを示した。
先週の阪神競馬は、まさに和田竜二騎手から馬券を買っているだけで楽勝の2日間。18日の土曜日、和田騎手がメインレース勝ちを含む3勝と波に乗ると、翌19日もメインレース勝ちを含む4勝。1週間で「7勝2着4回」と大爆発した。それもメインレースを始めとした特別戦では、3勝2着3回の連対率100%という驚異的な勝負強さを見せた。
「先週の7勝2着4回はJRAの全騎手でもNo.1の成績。騎手リーディングも横山典騎手や蛯名正義を交わして、一気にトップ10入りを果たしました」(競馬記者)
特筆ものは日曜日のメインレースだった米子S(OP)だ。レースは9頭立てながら、秋華賞(G1)2着の実績があるクイーンズリングが単勝1.7倍と抜けた人気だったが、和田騎手騎乗の4番人気ケントオーが直線でインを強襲。最内を回れる1枠1番の有利を活かして、最後は4馬身差で圧勝した。
先月、C.ルメール騎手が2日間で10勝と爆発したが、そのほとんどは最も勝ちやすい1番人気馬。それに比べて先週の和田騎手が1番人気だったのは、わずか2回だけ。まさしく”騎手の腕”で人気薄を上位に並べ続けた結果だけに価値が高い。
「和田騎手といえば、やはり2000年に『グランドスラム』を達成したテイエムオペラオーとのコンビが有名です。その後も毎年のように重賞を勝っていますし、腕のある穴騎手として関西では有名ですね」(同)
古馬の王道G1天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念という5つのレースを1年間ですべて勝つことを「グランドスラム」といわれているが、これはJRAで和田騎手しか達成していない大記録。G1を100勝以上している武豊騎手でさえ、ディープインパクトでの4勝が最高というから、並みの騎手には雲をつかむような前人未到の快挙だ。
コンビを組んだテイエムオペラオーが引退した後は、中央G1勝ちから離れている和田騎手だが、今週の宝塚記念では前走鳴尾記念(G3)を制して勢いに乗るサトノノブレスとコンビを組んでの参戦となるだけに、久々のG1勝利に期待が集まる。
「この春の熊本地震の際も真っ先に寄付を申し出たのが和田騎手でしたし、先日通算100勝を達成するたびに児童養護施設の支援を行っているのも有名な話です。ファンも多い騎手なので、ぜひとももう一花咲かせてほしいですね」(同)
まさに”確変状態”に突入している和田騎手。この勢いを来週も持続できれば、宝塚記念でも大いに期待できるはずだ。