宝塚記念(G1)ファン投票「最終結果」の行方は? 「キタサンブラック・ロス」でスターホース不在の深刻度
かつて、2006年の有馬記念(G1)を最後にディープインパクトが引退した際も、競馬界は「人気低迷の危機」が囁かれていた。しかし、その翌年のクラシックではウオッカが牝馬としては64年ぶりに日本ダービー(G1)を制覇して一躍脚光を浴びると、ライバルのダイワスカーレットと共に”ディープロス”に喘いでいた競馬界を支える活躍を見せた。
そして、ディープインパクト以来の「国民的スターホース」だったキタサンブラックが引退して迎えた今年。3歳クラシック戦線ではアーモンドアイが圧倒的な強さで牝馬2冠を達成し、武豊騎手に次ぐ知名度を誇る福永祐一騎手が、ワグネリアンで悲願のダービー制覇を成し遂げた。
果たして、彼らはキタサンブラックが空けた、あまりにも大きな穴を埋めることができるだろうか。秋に競馬界の勢力図を塗り替えるほどの飛躍を祈りながら、今回の宝塚記念が「新時代」を迎えるための”痛み”であると信じたいところだ。