J.モレイラ「JRA騎手試験」で競馬界「一大変革」!? すでに影響力大も、問題は「二次試験」か
基本2日間開催の週末に向けて、ジョッキーは月曜は休日、火曜〜木曜に調教、金曜夜に調整ルームに入り、土曜•日曜にレースと、1週間の固定化したスケジュールが1年間繰り返されるので、ジョッキーは競馬のことだけに集中できる環境にある。
外国では調教師の指示でジョッキーがレースを行なうのが当たり前であるが、日本の場合トップジョッキーであれば、レース運びは”おまかせ”であることも多い。
もちろん、C.ルメール騎手、M.デムーロ騎手の成功も、J.モレイラ騎手の決断に大きく後押ししたであろう。
「また、こういう話もあります。これまでの短期免許の時の身元引受人が堀宣行調教師、契約馬主が吉田和子氏で、社台系の馬をJ.モレイラ騎手に乗せています。これまで堀調教師といえば、秋頃に短期免許で来日するR.ムーア騎手で秋の大一番に勝負をかけてきます。しかし通年ではないため、クラシックで起用することができません。これまで夏だけの来日だったJ.モレイラ騎手が通年になれば、彼をクラシックで起用してくるのは予想できます。こういうバックアップが得られることが前提で騎手免許受験に動いた、ということも有り得なくはないですよね」(競馬誌ライター)
ところで肝心な試験であるが、第一次試験が今年の9月頃に行なわれ10月には第一次通過者が発表される。その通過者は翌年1月下旬〜2月上旬に行なわれる第二次試験を受験し、2月中旬に合格者発表が行なわれる。
じつはこれまで、有名な地方ジョッキー、外国人騎手の受験もあったようであるが、近年合格者は出ていない。
「2015年、2016年と受けたD.バルジューも第一次試験で不合格。昨年は、韓国で乗る藤井勘一郎騎手や、地方の女性ジョッキーも受験しに来ていたようですが不合格でした。
難しい試験ではあるんでしょうが、このあたりは英語でも受験できるので、J.モレイラ騎手の勉強次第になりますね。
となると、やはり気になる”合格への壁”は、第二次試験の『日本語での面接』ですよね。最近はインタビューもスンナリいくようになったC.ルメール騎手も、合格した直後のインタビューを聴いた時『本当に二次試験を合格したのか?』と一部ファンに揶揄されるほどでした。当時のC.ルメール騎手の日本語レベルを基準にすると、すでに日本語の勉強をしているというモレイラ騎手であれば、半年もすれば問題ないレベルまでになっているんじゃないですかね」(同ライター)