シーザリオ「兄弟」が共鳴!? 2歳No.1サートゥルナーリアのデビュー戦前日、兄グローブシアター圧勝劇に「本格化」の気配
10日には、「2歳馬の大本命」サートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)がデビュー戦を迎えるが、その前日に早くも”前祝い”があった。
超良血馬のデビュー戦に”勝利の花”を添えたのは、同厩で本馬の兄にあたるグローブシアター(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
菊花賞馬エピファネイア、2歳王者リオンディーズの弟として紹介されることが多いサートゥルナーリアだが、この2つ上の兄グローブシアターもホープフルS(当時G2)では、後のダービー馬レイデオロに食い下がった(3着)素質馬である。
しかし、その後は思うような結果を残せず条件戦に低迷していたが、ここに来て日米オークスを制覇した母シーザリオの血が目覚め始めたのかもしれない。
9日に阪神競馬場で行われた三田特別(1000万下、芝2400m)に出走したグローブシアターは、好スタートから果敢にハナを奪って主導権を握ると、最後の直線では追い上げを狙う後続を逆に突き放すと、最後は流したまま勝利した。
「開幕2週目で馬場の良い阪神でしたが、鞍上の浜中俊騎手にとっても完璧なレースでしたね。逃げて上がり最速の33.9秒では、後続に成す術はありませんよ。タイムこそ目立ったものではありませんが、内容はこれまでよりも一皮むけた印象を受けました。話題の弟がデビューを迎えますし、花を添える勝利を上げられて陣営も喜んでいましたよ」(競馬記者)