シーザリオ「兄弟」が共鳴!? 2歳No.1サートゥルナーリアのデビュー戦前日、兄グローブシアター圧勝劇に「本格化」の気配
レース後、浜中騎手は「スタートをポンと出て、今日も先手を取る形となりました。道中マイペースで行けて、最後もしっかりと脚を使ってくれました。パワーのある馬で、前走勝ったように道悪は上手な馬ですが、今日のような馬場で勝ったことに成長を感じます」とコメント。
その言葉通り、前走の白川特別(1000万下、芝2400m)は不良馬場で行われ、キャリア初の逃げを試みたグローブシアターは後続を3馬身以上突き放す、非常に強いレースを見せていた。
しかし、特殊な条件だったため「単なる道悪上手」と思われたのか、勝って同条件だったこの日も4番人気に留まっていたグローブシアター。今回の逃亡劇は、そんな低評価を嘲笑う”本格化”を思わせる走りだった。
「もちろん、ここに来てグローブシアターが心身ともに充実してきたことも今回の連勝劇に繋がっていますが、やはりシーザリオの一族を扱い慣れている角居厩舎が、この馬にとって『ベストの形』を見つけたことが大きいのではないでしょうか。」
というのも、本馬も2歳当時から素質は『重賞級』と言われてきた逸材。思うような結果を残せなかったのは、レースでの集中力の持続が課題だったからです。
そこで陣営はあの手この手を試して、ようやく今の逃げ戦法に辿り着きました。浜中騎手とも手が合っている印象ですし、今回試してみたチークピーシーズも効果的だったような気がします。持っている能力をきっちり発揮できるようになったら、秋には大きなレースに顔を見せていてもおかしくない素質は持っているはずです」(同)
似たようなケースは多々あるが、最近だと8歳馬のサイモンラムセスが似たような存在なのかもしれない。