シーザリオ「兄弟」が共鳴!? 2歳No.1サートゥルナーリアのデビュー戦前日、兄グローブシアター圧勝劇に「本格化」の気配
先月まで8歳にして55戦3勝、28連敗中と完全にクラスの壁に阻まれていたサイモンラムセス。しかし、先月の1000万下のレースで逃げに出ると後続を4馬身ちぎって圧勝。さらに3日のグリーンS(1600万下)でもレースの主導権を握ると、最後は2馬身差で連勝する。
一気のオープン入りを決めると、陣営は宝塚記念(G1)への挑戦を表明。一介の条件馬だった本馬が、今では春のグランプリの”テレビ馬”……だけでなく、伏兵陣の一角に食い込もうとしている。
これも逃げという、この馬にとっての「ベスト」が見つかった結果であることに間違ないだろう。
国内最大の競馬ポータルサイト『netkeiba.com』で開催されているPOG(ペーパー・オーナー・ゲーム)で、第2位の約5倍にあたる15,000人から指名を受け、現在単勝1.1倍と圧倒的な注目を集めているサートゥルナーリア。
そんな華々しいデビュー戦を迎えている弟に、兄グローブシアターはあくまで花を添えただけの脇役扱いだ。しかし、ここから半年後の年末、果たしてどちらがG1戦線に名を連ねているのか。
仮にサートゥルナーリアが朝日杯フューチュリティS(G1)、グローブシアターが有馬記念(G1)を勝てば、1996年にダンスインザダークとダンスパートナーが記録して以来となる兄弟(姉弟)による「2週連続G1制覇」の記録達成となる。
また有馬記念(G1)、ホープフルS(G1)の”同週G1制覇”となれば、JRAでも史上初の大記録だ。今回の兄の勝利は、そんな”野望”を抱かせるに十分な内容だった。