JRAクラシック候補サートゥルナーリア「札幌2歳S(G3)」参戦へ……デビュー戦で見えた「圧倒的資質」と課題
しかし、良いところばかりではない。道中でウォーターエデンに交わされた時、そして最後の直線でゴーサインを出してもなかなか闘志に火が点かない時、真剣に走っていないようなジリっぽさも感じた。M.デムーロ騎手が「うまく乗れなかったが」と語っていたのは、そのあたりの事かもしれない。
ただ、厩舎関係者は「道中我慢できたのは先に繋がる」と語り、もともと前向きな血統で制御するのが大変であり、それだけに気に留めていないようだ。
さて、この馬の次走であるが、「ガムシャラに行く感じではないし、距離が延びても大丈夫そう」(厩舎関係者)なので、夏を回避して9/1の札幌2歳S(G3)を目指す予定。「距離は伸びても大丈夫だと思う」とM.デムーロ騎手の言葉もあり、陣営に不安はない。なお、それに向けて6/14より放牧に出されるという。
ここを勝つようであれば、12月の朝日杯FS(G1)か、ホープフルS(G1)を使うようである。
このまま順調にいけば兄弟馬のようなスケールの大きさを引き継いで、結果を出していくものと思われるサートゥルナーリア。非常に楽しみな逸材である。