武豊が「再会」キタサンを酷評!? 「伝説の馬術師」をルーツとする函館と天才騎手のあまり知られていない意外な関係
一方、”本業”の方でも、いよいよエンジン全開が期待できそう。ここのところ毎週10鞍以下と、騎乗数を制限している傾向もあった武豊騎手だが、今週末は土日合わせて14鞍。本人も自身の公式ホームページで「張り切らざるを得ません」と気合十分だ。
中でも、武幸四郎調教師との兄弟コンビとなるファイアーボーラーは厩舎の期待馬。武豊騎手も「栗東にいる内に乗り味を確かめておきましたが、弟が自信を持っているだけのスピードを感じました。素質の一端を引き出してあげられたら、結果はついてきそうです」と、函館スプリントS(G3)のダイアナヘイローと共に、かなりの手応えを感じているようだ。
今回、函館競馬場で『キタサンブラック展』が行われたのは、オーナーの北島三郎の地元であることが大きいが、武豊騎手にとっても函館は所縁の地である。武豊騎手の曾祖父にあたる武彦七さんが、日本のホースマンの始祖の1人として「伝説の馬術師」と伝えられている函館大経の弟子であり、父・武邦彦さんは函館で育ったからだ。
先月がわずか1勝に終わり、今月もまだ未勝利と不調説が囁かれている武豊騎手。自らのルーツとなる地で、かつての戦友キタサンブラックに思いを馳せることで心機一転、調子を取り戻せるか。天才騎手の鮮やかな逆襲劇に期待したい。