宝塚記念(G1)JRA栗東関係者「注意警報」2頭は……「元王者」と「2着王」を無視禁止か
そしてもう一頭、ステファノス(牡7 栗東・藤原英昭厩舎)を紹介したい。
5カ月ぶりの前走は、新潟大賞典(G3)11着。外の枠でスタートしても行く脚がなく、置かれたので後方待機。追い込みに賭けたが、反応悪く惨敗。そもそも展開が向かず、コース取りも悪く、休み明けの影響がもろに出た感じ。トップハンデも災いした。だが、もともと宝塚記念に向かうための叩き台でこのレースを使ったようであり、陣営はこの結果に関してはまったく気にしていない様子である。
「前走は思うような競馬にはなりませんでしたが、一度使われて調子は上がっているみたいです。1週前追い切りは栗東Cウッドコースで併せ馬。好時計も出て、毛ヅヤや体の張りなんかもかなり良くなってきたようです。今週も栗東Cウッドコースで併せ馬で追われました。最後仕掛ける程度の軽い調教でしたが、先週よりも馬体が引き締まり気配が良くなりました」(競馬記者)
もともとあまり調教は動かないタイプなのだが、ここに来て馬がしっかりしてきており、力は出せる状態である。前走のようなことはないだろう。
厩舎関係者も『年齢的な衰えはないし、阪神コースも合っている』と語っており、複勝圏内の食い込みを狙っている。ちなみにステファノスの阪神コース成績は、5戦して1勝・2着2回・3着1回・5着1回と掲示板を外したことがないという堅実ぶり。サウスポーのイメージもあるのだが、意外とこの競馬場を得意としているのだ。
厩舎はこの春大活躍していた藤原英厩舎で、ジョッキーも内枠得意の岩田康誠騎手。このコンビ、一発大仕事を狙っているので要注意である。