愛ダービー制覇でディープインパクト「世界」制圧! 日仏勝利に続き、圧倒的1番人気サクソンウォリアー出陣!最大のライバルは……
30日には、アイルランドのカラ競馬場で愛ダービーが開催される。
今年の注目は何と言っても、日本産でディープインパクト産駒のサクソンウォリアー(牡3歳、愛・A.オブライエン厩舎)だ。ディープインパクト産駒はワグネリアンが日本ダービーを勝っただけでなく、スタディオブマンがフランスダービーを制覇。
もしサクソンウォリアーが愛ダービーを勝利すれば、世界最高額の種付け料を誇る日本のスーパーサイアーが、同年に日仏愛のダービー馬を送り出したことになる。これは述べるまでもなく、世界でも初の偉業だ。
史上初の偉業が懸かるサクソンウォリアーだが、英国大手のブックメーカーウィリアムヒル社によると、単勝1.5倍という圧倒的な支持を集めているという。我々日本の競馬ファンとしては十二分に期待したいところだが、決して「死角」がないわけでもなさそうだ。
昨年8月のデビューから、マイル戦を4連勝。英国クラシックで皐月賞にあたる英2000ギニーも1馬身半差で完勝するなど、類稀なスピードを見せつけた。しかし、距離が2400mとなった前走の英ダービーでは最後の直線で伸びを欠き、4着に敗退。
今回も引き続き2400m戦ということで距離不安が囁かれているが、本馬を管理するA.オブライエン調教師は「止まってしまったわけでは、決してない」と距離の限界を否定。前走の敗因はキャリアの浅さとして、改めて期待している。
この世界最高峰の名伯楽の言葉がリップサービスでないことは、陣営の「2400mに対する拘り」からも一端が窺える。