愛ダービー制覇でディープインパクト「世界」制圧! 日仏勝利に続き、圧倒的1番人気サクソンウォリアー出陣!最大のライバルは……
というのも、近年の世界の競馬は2400mで活躍するよりも、2000mやマイル戦で活躍した方が種牡馬価値は高いという傾向がある。日本でも三冠馬で凱旋門賞でも2着したオルフェーヴルよりも、マイル以下で活躍したロードカナロアの方が成功したのは記憶に新しい。
したがって距離に対して自信がなければ、すでに種牡馬入りが濃厚となっているサクソンウォリアーが2400mにリベンジする必要性は薄い。実際に、前走の英ダービーで本馬を下して優勝したマサーは、ここではなく翌週7日のエクリプスS(芝2000m)に出走することを選択したようだ。
愛ダービー7連覇を含む12勝のオブライエンが、13勝目を上げて自身の発言の正当性を証明するのだろうか。サクソンウォリアーの巻き返しに期待が集まる。騎手は引き続きR.ムーアが手綱を執るようだ。
そんな本馬の最大のライバルになりそうなのが、英ダービーで2着したディーエックスビー(牡3歳、英・M.ジョンストン厩舎)だ。
ここまで8戦2勝と勝ち味には遅いものの、前走の英ダービーでは勝ったマサーから1馬身半差の2着を確保。9番人気の低評価を覆すと共に、4着のサクソンウォリアーとは約3馬身の差をつけている。
なお、今回の参戦はマサーとの使い分けによるところが大きい(オーナーが親子)。しかし、英ダービー2着だけでなく、2500mの重賞でも2着するなど、この距離には大きな自信を持っているようだ。それは今回、10万ユーロ(約1293万円)の追加登録料を払って参戦を決めてことからも、十分に感じられることだろう。
同じくマサーとの使い分けとなったオールドペルシアン(牡3歳、英・C.アップルビー厩舎)も要注意の存在だ。