「やはり」撃沈……宝塚記念(G1)8着サトノノブレスに漂う哀愁。盟友サウンズオブアースとの合言葉は「目指せ!リンカーン先輩」?

 26日の宝塚記念(G1)、サトノノブレスは8着に惨敗した。

 昨年の覇者ラブリーデイも勝った相性のいい前哨戦の鳴尾記念(G3)をレコード勝ちし、その上、パートナーの和田竜二騎手は先週7勝2着4回と絶好調。さらには雨が”波乱のニオイ”まで運んできて……。

 無論、相手が強いことは百も承知だった。だが、それでも今年上半期だけで重賞2勝と6歳を迎えて円熟味が増してきたサトノノブレスだって、決してノーチャンスの存在ではなかったはずだ。

 だが、これでG1は6戦全敗。簡単に勝てるものではないが、3歳時から高い期待を背負ってきた馬だけに歯がゆさが募る。やはりこのまま「脇役街道」を突っ走るしかないのだろうか。

 当然、サトノノブレスと同じような境遇にいる馬は数多くいるが、同じ古馬王道路線の中で”歯がゆさ”を比べると、すでに”脇役臭”しかしないサウンズオブアースは屈指の存在だ。

 昨年の有馬記念(G1)の2着でG1獲りに向けて脚光を浴びたかと思えば、次走の日経賞では同じ舞台で同じゴールアクターに完敗し、その火が一瞬にして消えた。かと思えば、続く天皇賞・春(G1)で15着大敗と、脇役ポジションへの見事な帰還を果たしてしまっている。

 そして、この2頭に共通しているのが、3歳の菊花賞(G1)で「2着」を記録しているところだ。

 3歳クラシック最終戦で『最も強い馬が勝つ』と言われている菊花賞。実際に昨年の菊花賞馬キタサンブラックは、この宝塚記念でも「強い馬」であることを証明している。そんな菊花賞で「2着」となれば、『最も強い馬』とは言わなくとも『結構強い馬』くらいには言えるのではないか。

 実はこの『結構強い馬』。過去20年ほど遡っても”結構”なメンバーである。

2015年リアルスティール、2014年サウンズオブアース、2013年サトノノブレス

2012年スカイディグニティ、2011年ウインバリアシオン、2010年ローズキングダム

2009年フォゲッタブル、2008年フローテーション、2007年アルナスライン

2006年ドリームパスポート、2005年アドマイヤジャパン、2004年ホオキパウェーブ

2003年リンカーン、2002年ファストタテヤマ、2001年マイネルデスポット

2000年トーホウシデン、1999年テイエムオペラオー、1998年スペシャルウィーク

1997年ダイワオーシュウ、1996年ロイヤルタッチ

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