セレクトセール検討!ディープインパクト、ロードカナロア産駒、現役馬主も認めた「1億円超え」はこの17頭!
今年もこの季節がやってきた。馬主と生産者にとって年に一度のビッグイベント、日本最大のサラブレッド競り市であるセレクトセールが7月9~10日にノーザンホースパークで行われる。
過去にディープインパクトやジャスタウェイなど多くの名馬がこのセールで取り引きされ、そして国内外で活躍し、日本競馬史にその名を残した。今年のクラシックでも皐月賞のエポカドーロ、大阪杯のスワーヴリチャード、天皇賞(春)のレインボーライン、そして宝塚記念を制したミッキーロケットもこのセレクトセール出身馬だ。
セレクトセールは2000年に誕生したが、それまでの日本の競りとは一線を画すその手法が話題となった。生産者がセレクトセールに生産馬を上場させるには、血統、馬体などで課せられた様々な条件をクリアしなければならない。国内だけでも年間7000頭近いサラブレッドが生産されているが、上場できるのは約540頭。生産者にとって非常に高く狭き門なのだ。そしてセール会場は海外のセールを意識した豪華な作りであり、会場では来場する馬主や関係者向けに趣向を凝らしたおもてなしをしている。また海外から関係者も多く来場し、今年5月にチャーチルダウンズ競馬場で行われた第32回ターフクラシックS(G1)を優勝したヨシダ(ノーザンファーム生産)もこのセールで9400万円で落札された馬なのである。
そしてその取引額は破格の金額で、1億円超えの高額取引は当たり前、昨年に至っては落札馬406頭中32頭が1億円超えという状況だ。過去最高落札額は2006年の6億円、合計取引額は昨年記録した173億2700万円が最高と、アベノミクスの影響かますます勢いを増している。
昨年のセレクトセール1億円超え種牡馬は
ディープインパクト=17頭
ハーツクライ=5頭
ロードカナロア=4頭
キングカメハメハ=3頭
ブラックタイド=1頭
ジャスタウェイ=1頭
オルフェーヴル=1頭
となっており、ディープインパクトが圧倒的に多い。この傾向と昨年以降のG1レースの結果を加味すると、ディープインパクト、ハーツクライ、ロードカナロア、キングカメハメハから1億円馬が多数誕生することが想像される。今年も多くの素質馬が上場されるが、その中で1億円超えの取引が期待できる注目馬を紹介しよう。