武豊を潰した新人騎手「暴走」に物議!? 連続斜行でレースぶち壊し……未だデビューから1人だけ勝てない「焦り」か
「かなり競られてしまいました……」
14日の最終レース後、1番人気のメイショウラケーテ(牡4歳、栗東・松永昌博厩舎)に騎乗していた武豊騎手は表情を曇らせた。
中京のダート1400mで行われた500万下で抜群のスタートを決めたメイショウラケーテ。ここのところは番手から惜しい競馬が続いていたが、この日は好スタートを活かしてハナを主張する。隊列はすんなり決まるかと思われたが、そこに押して押してセイウンデルレイが猛烈に競り掛けた。
騎乗しているのは、今年デビューしたばかりの服部寿希騎手。厩舎から「何が何でもハナに立て」という指示が出ていたのだろうか……スタートから400mを過ぎてもずっと追い通しで、メイショウラケーテに食い下がる。一方の武豊騎手も、せっかく決めた好スタートのアドバンテージを守るため譲る気はなかったようだ。
結局お互い譲れないまま、後続を引き離す形になった2頭。最初の600m通過タイムは33.8秒と、芝の短距離戦並みのハイペースになってしまった。
最後の直線を迎え、セイウンデルレイは早々に脱落。メイショウラケーテも粘りを見せたが、最後は勝ったニホンピロタイドに交わされて3戦連続の2着となった。
「メイショウラケーテと武豊騎手にとっては、スタートからハナを奪うまでの流れは完璧だっただけに、残念なレースになりましたね。
一方のセイウンデルレイと服部騎手の方は、かなり強引な競馬でした。まだ新人なので仕方ない部分もありますが、道中であそこまで脚を使ってしまうと、最後まで踏ん張るのは難しいと思います。陣営から指示があったのかもしれませんが、もう少し状況に応じた判断ができればよかったのかもしれません。あそこまで強引になってしまうと、武豊騎手はもちろん服部騎手にもメリットがないと思いますが……」(競馬記者)