JRA最強女王「アーモンドアイ2世」衝撃のレコードデビュー! 絶好調「シルク」から2年連続の牝馬クラシック大本命が登場か
22日、函館で行われた新馬戦で、秋華賞馬ブラックエンブレムの娘ウィクトーリア(牝2歳、美浦・小島茂之厩舎)がデビュー。従来のレコードを1秒4も更新する衝撃のデビューを飾った。
「今年の”シルク”はこれか……!」まさに、そんな声が聞こえてきそうな圧巻の内容だった。
芝1800mを13頭立てで行われたレースで、1番人気に推されたウィクトーリアの発馬は決して良くなかった。しかし、鞍上の岩田康誠騎手が包まれるのを嫌い、手綱をしごくと加速。「内枠(1番枠)だったので、行ければ行こうと思っていました」との言葉通り、そのままハナに立つ展開となった。
1000m通過が61.3秒と決して速いペースではなかったが、2番手の馬に張り付かれる楽ではない展開。しかし、残り800m辺りから徐々に加速すると、ライバルたちがついて行けずに次々と脱落する。ウィクトーリアだけが馬なりのまま最後の直線を迎えると、岩田騎手のゴーサインに応えるように一瞬で後続を突き放した。
「この血統は、やっぱり本番でピリッとするね」
母の秋華賞が厩舎初のG1制覇であり、兄弟も手掛ける小島茂之調教師がそう目を細めると、岩田騎手も「追い切りの感じから『初戦はどうかな』と思っていたんですが」と良血馬らしい”一変”に驚きを隠せなかった様子。
「実は美浦から函館入りした際に熱発があって、このレースも出走が危ぶまれていました。最終追い切りでもモタモタした感じがあり、小島先生も『追い切りが1本足りない』とおっしゃられていたんですが……いざ本番を迎えると、この走りですからね。びっくりしましたし、相当なスケールを感じます」(競馬記者)