JRA「最強良血」ソウルスターリング復活なるか……クイーンSで復活期すも「期待」と「不安」の両端が
続く東京のヴィクトリアマイル(G1、1600メートル)では、直線に入ると後方集団前目の外にジュールポレールとソウルスターリングが並んでいた。ジュールポレールとほぼ同時に追い出されるが、まったく伸びず絶望的に見えた。しかし、やがてジワジワと伸びはじめ、最後は鋭く伸びた。
上がり3F最速は2着リスグラシューの32.9、2番目が優勝したジュールポレールの33.3。7着ソウルスターリングは33.5で、もっと素早く反応できればジュールポレールと差のないレースができた計算になる。
陣営はクイーンSに向けて「春は冬毛が抜けきらず体調がいまひとつだった」「今回は今年の中で最もいい」といったコメントをしている。注目したいのは、前走後放牧に出さず在厩で調整されたという点。名伯楽が手元に置き、つきっきりで面倒を見てきたのだ。
1週前追い切りは札幌競馬場の芝(良)で[6F]80.5[5F]65.1[4F]51.4[3F]37.4[1F]11.9と、まずまずのタイム。最終追い切りの時計は[3F]39.6[1F]12.0だったが、ゴール板通過後さらに半周ほど追われた。前走から一変とまではいかないものの、それなりに良化しているようだ。
陣営のコメントや調整過程を見ると、今回のデキも万全とは言えないだろう。完全復活は望めないかもしれない。ただし、ヴィクトリアマイルを見る限り「早熟だった」「もう終わっている」と言う必要はない。ここでは、ヴィクトリアマイル以上の復活への兆しを見たい。