JRA参戦モレイラVSルメール「初日」から火花バチバチ!? 先輩の「余裕」と後輩の「足場固め」超ハイレベル激突に周囲タジタジ……?
この秋にも、JRA騎手免許試験に挑むことを表明しているJ.モレイラ騎手が短期免許で来日。早速、28日の札幌競馬に参戦し、順調な滑り出しを見せた。
昨年、わずか2週間の札幌参戦で12勝を上げたモレイラ騎手。その人気ぶり、そして何よりも圧倒的なバックアップは健在で、今回の初騎乗となった2Rでいきなり勝利。そのまま4Rも勝利して、騎乗機会2連勝。
早くも「モレイラ・デー」の到来を思わせたが、それに待ったを掛けたのが、日本のリーディングとなるC.ルメール騎手だった。
朝一番の1Rで勝利を上げると、4Rも勝利して騎乗機会3連勝を狙ったモレイラ騎手をストップ。結局、この日は両者3勝ずつを上げるなど、さっそく火花を散らす結果となっている。
この夏、函館リーディングを獲得し、絶好調で札幌入りしたルメール騎手。モレイラ騎手の来日に「彼は本当にいい騎手で世界一。彼が来ると騎手のレベルを上げてくれるし、来てくれて良かった。ファンの方も楽しんでくれると思う」(デイリー)と余裕の表情を見せていたが、内心は日本の先輩として負けられない気持ちだろう。
「仲の良いM.デムーロ騎手が極度の負けず嫌いなので目立っていませんが、ルメール騎手もトップジョッキーらしく無類の負けず嫌い。いつもニコニコしていて冷静なイメージのあるルメール騎手ですが、勝負ごとに対しては時折熱い面を見せてくれますね。
モレイラ騎手のJRAの参戦で『最も影響を受けるのはルメール』という関係者もいますし、本人も以前から相当気にしていたとか。お互い札幌に腰を据えて”直接対決”となる今回は、ルメール騎手は相当気合が入っているでしょう」(競馬記者)
対するモレイラ騎手も31日には、キャリア初となる大井競馬参戦も予定されており、着々と日本で足場を築く構えだ。JRA参戦に対しても「100%を懸けて、1回目の試験で受かるように頑張ります」「簡単に諦めるタイプの人間ではない」と意欲を燃やしている。