JRAパイオニア「慧眼」を武豊も大絶賛! “落選確実”の大器マテラスカイを「世界」へ導いた名伯楽の執念に驚愕!
7月に行われたプロキオンS(G3)で、従来の日本レコードを1.2秒も上回る”スーパーレコード”で重賞制覇を飾ったマテラスカイ。初タイトルを4馬身差の圧勝で飾って、ファンや周囲の関係者の度肝を抜くと同時に、ダート短距離界の主役に躍り出た話題の新星だ。
そんなマテラスカイだが陣営が今でも「貴重な財産になった」と語っているのが、今年3月に行われたドバイ遠征である。
挑戦したドバイゴールデンシャヒーン(G1)では、昨年の覇者で連覇を成し遂げたマインドユアビスケッツや、昨年の米国最優秀スプリンターロイエイチなど、世界のダートスプリンターが集結。世界最高レベルを相手に5着に善戦したのは「スピード負けはしていなかった」と手応えを語った武豊騎手を始め、陣営にとっても大きな自信となったようだ。
そんなマテラスカイにとって転機となったドバイゴールデンシャヒーンを、武豊騎手が『武豊TV』(フジテレビ系)で振り返っているが、稀代のスピードスター誕生はある人物の慧眼によってもたらされたようだ。
「正直、『よく選ばれたなあ』と思いましたね」
マテラスカイのドバイ挑戦をそう振り返った武豊騎手。それもそのはず、ドバイゴールデンシャヒーンを迎えた本馬は、まだ1600万下を卒業したばかりだった。連勝中だったとはいえ、オープン実績は皆無。そんな馬がいきなり世界の頂点に挑むわけである。