JRA「一口馬主は辛いよ」海外遠征費用に悲鳴? 「口数によっても違う」が思いは複雑

 今年の凱旋門賞(G1)に日本からはクリンチャーが出走予定。日本馬の初制覇に大きな期待が寄せられている。

 2000年代に入ってからは一昔前では想像ができないほど、多くの日本馬が海外遠征を行っている。そして2010年以降で日本馬は7年連続海外G1レースで勝利しており、一定の成功を収めているようだ。

 海外挑戦は多額の経費が必要なため、馬主の意向に寄るところが大きいと聞く。だが、近年は個人所有ではなく、一口クラブが所有している馬たちも海を渡り、レースに出走することも多い。この現状を一口クラブに出資している人はどう考えているのだろうか? 今回、多くのクラブに出資経験を持つというY氏に話をうかがうことができた。一口馬主の本音をお届けしよう。

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――出資した馬が海外レースへの出走を予定している場合、事前に相談などはあるのか?

Y氏:『向かう予定がある』と事前に連絡はあります。ですが、あくまで連絡のみで、こちらに反対、賛成の意見を聞くわけではないですね。クラブ側が行くと決めたら決行です。必要経費などが強制精算になる場合もあります。

――このことがトラブルの元になったりしないのか?

Y氏:最近は、一口馬主の出資者たちの中にも問題視している人が多くなってきていますね。特に、1頭の馬に対して400口、500口の募集をするクラブでは、その会員たちから「出資者に海外参戦には多数決を取るべきだ」という意見を持つ人も多いと聞いています。

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