JRA藤田菜七子カメラ「ポーズ要求」拒否!? 不安、悔しさ……男性社会の「女性問題」に抱く21歳の葛藤
しかし、彼らが藤田菜七子騎手と同期であることはあまり知られておらず、仮に紹介されても「藤田菜七子世代」と評されてしまう始末……メディア関係の都合上、仕方のない部分もあるが、ごく普通の騎手のように彼らを「同期のライバル」と見ている菜七子騎手からすれば、神輿を担がれているような気分だろう。
「藤田菜七子騎手は、その愛らしいルックスでデビュー前から、それこそ競馬学校に入学した時点から注目され続けていました。
ただ、本人は『恥ずかしがり屋』を自称する普通の女の子。いえ、もっといえば普通の若者。まだ騎手になれるかも定かでない競馬学校在籍時に、あれだけ注目される騎手なんて前代未聞ですよ。周囲の同世代の目もあったでしょうし、3年目の今も他の人には決してわからないようなプレッシャーの中で戦っていると思います」(競馬記者)
デビュー当初の「菜七子フィーバー」と騒がれた時期など、実力とは大きくかけ離れて加熱する報道の中で「なんで私が?」「これでいいのかな?」という不安や悔しさがあったという。
しかし、藤田菜七子騎手が今も着実に結果を積み上げ、メディアから注目され続けているのは、彼女自身がそういった「状況」を受け入れる術を身に着けたからに他ならない。
例えば先月、通算31勝を達成しG1騎乗が可能となった際、そのレース後にカメラマンから指を「3」と「1」にするポーズを要求されたが断ったという。
そのことに対して藤田菜七子騎手は「アハハハ、そうでしたね。まあ、31勝は通過点ですし……。毎回ああいう要求されるのですが、ちょっと嫌だったので。デビューした頃は言われるがままにやっていましたが、たまには断ってもいいのかなあと思って」と笑った。
「このことに対して『何様だ』『チヤホヤされて天狗になっている』という意見もありますが、私はむしろ『良い傾向』だと思いますね。
今は騎手でも芸能人と同じように、メディア対応が非常に大きなウエイトを占める時代。そういった中で、自分が嫌だと感じることに対して『ノー』と言えない人間は、マスコミにいいように扱われてあっという間に”食い物”にされます。