JRA「痛恨」武豊「がっかり」仏遠征ジェニアル「外傷」でジャックルマロワ賞(G1)回避……今後の「予定」はあのレース?
「陣営もそうですが、JRAにとっても無念でしょう。というのも、JRAはジェニアルの出走に伴って、ジャックルマロワ賞の馬券発売を発表したばかりでした。本馬が回避したとはいえ、今さらなかったことにはできませんし、どうやらそのまま馬券発売に踏み切るようです。
ただ、肝心の”目玉”がいなくなってしまったので、馬券売上が予定していたよりも大きく下がることは否めないでしょう。国内にG1開催がなく、馬券の売上減が避けられない夏競馬で”ボーナス”を期待したが、その目論見はもろくも崩れ去ったということですね……」(競馬記者)
今回のケースは「放馬」ということで、ネット上では人為的なミスが指摘されているが、実際に馬が暴れると、人間の力で制御するのはプロでも簡単なことではない。
ましてやジェニアルが調教されていたシャンティイ調教場は、総面積約400ヘクタールの世界最大の調教場として知られている。追い切りに使われたリオン坂路の全長は約4000mと栗東の坂路の4倍。広大な森林の中にそれらしい”道”を作っただけという、柵に囲まれた日本のトレセンとはまったく異なった環境だ。
現地にある小林智厩舎のサポートを受けているとはいえ、馬も人も普段通りの”仕事”をするだけでも一筋縄ではいかないだろう。とはいえ、日本中の誰もがジェニアルの雄姿を見たかったのが本音には違いないが……。
「当然、武豊騎手もがっかりでしょうね。今回は前日にアスコットで行われる騎手対抗戦シャーガーCがメインの遠征でしたが、翌日からフランスで騎乗することは決まっていたようです。ジェニアル陣営も、それに合わせてジャックルマロワ賞を予定していたようですが……。
まだ今後の予定は発表されていませんが、外傷ならば短期間での回復も十分にあり得ます。