JRA 「札幌新馬5馬身圧勝」初年度産駒の快進撃が止まらない「ジャスタウェイ、半端ないって!」

ジャスタウェイ(JBISサーチ公式サイトより)

 8月11日の札幌5R 芝1500m 新馬戦で、またもや、ジャスタウェイ産駒がデビュー勝ちした。トスアップ(牡2歳 栗東・池江泰寿厩舎)。5馬身差をつけての勝利。3着も11人気のジャスタウェイ産駒クィーンズウェイで、同産駒2頭が馬券に絡み、3連複は650倍の万馬券となった。日曜日も小倉5R 芝1,200m 新馬戦で同産駒のタムロドリーム(牝2歳 栗東・西園厩舎)が勝ち上がっている。

 トスアップのレースを振り返って見る。スタートはゲート出も良く、道中は外めの5番手で追走。4コーナー手前から鞍上の藤岡佑介騎手は徐々にポジションをあげ、直線に入って気合をつけると性能の違いを見せつけるかのように他馬を置き去りにし、5馬身差をつけての圧勝となった。同レースはメンバーの手薄感は否めないものの、小回りコースの札幌競馬場の1500m戦(稍重)で5馬身差をつけた勝ちっぷりは、やはり今後の2歳重賞戦線でも要注目だ。

 トスアップの父は、今年の2歳馬が初年度産駒のジャスタウェイ。現役時代は、天皇賞・秋(G1)、ドバイデューティフリー(G1)、安田記念(G1)を勝ち、凱旋門賞(G1)から帰国後のジャパンC(G1)でも2着するなど、1,600m〜2,400mのレースで大活躍した。

 種牡馬入り後、その守備範囲の広さもあってか馬産地ではかなりの期待値で、種付け初年度の2015年は220頭と人気種牡馬の一頭となっていた。しかし、受胎率が悪かったこともあり、生産頭数は220頭中138頭とかなりの少なさとなってしまった。その影響からか、2016年は151頭、2017年には121頭と種付け頭数が激減してしまった。だが、初年度産駒の2歳新馬戦が始まってみると、わずか2カ月の間に35戦8勝(8/12現在)と 驚異の勝率で2歳サイアーランキングを独走中だ。

 トスアップの母トップライナーⅡは米国産で、父は日本でも馴染みのあるサンダーガルチ、その母はRelaunchで、Raise a Nativeの4 × 4のクロスを持つこてこての米国ダート血統。繁殖牝馬として輸入され、2013年から日本のノーザンファームで繋養される。その血統の良さもあって、初年度からディープインパクトが配合された。トスアップは2番子で一口馬主クラブのシルクレーシングで2800万円で募集さされ、トップトレーナーの池江泰寿調教師に預託された。

6月下旬にゲート試験を合格した段階では「秋を目標に育てていく方がいいでしょう」との池江泰寿師の意見だったが、試験後すぐにノーザンファーム天栄を経由して北海道入りする。

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