JRA札幌記念(G2)モレイラ炸裂確実か……取捨難関ネオリアリズムの現在地
ネオリアリズムにとって番手競馬が理想なのは瞬発力勝負にしたくないからだ。最悪の展開だったのが2016年香港マイル(G1、1600メートル)。かなりハイペースでサトノアラジンはついて行けず最後方。R.ムーア騎手ネオリアリズムは番手を追走したが、直線で外から差してきた馬群に一気に呑み込まれた。
この札幌記念、モレイラ騎手は4度目のネオリアリズム騎乗となる。ドバイターフで動くに動けなかったネオリアリズムの弱点もしっかり把握したはず。どのような勝負をしかけてくるのだろうか。
逃げるのは柴田善騎手マルターズアポジー。1枠1番だからではなく全27戦を逃げてきた。ならばモレイラ騎手は他の逃げ馬を無視して番手を取る作戦もある。スタートで先頭に飛び出して、マルターズアポジーが来るのを待っていればいい。後は、マルターズアポジーのペース次第で早ければ離れ、遅ければ突付くと臨機応変に動ける。
ただし、田中勝騎手マイスタイル、勝浦騎手クロコスミア、国分恭騎手アイトーンだって黙っていないかもしれない。その場合、モレイラ騎手はマルターズアポジーと心中したい馬を行かせて、先頭集団とも後方集団とも離れたポツンもある。そうなると3角または4角手前あたりからのまくりだろうか。
モレイラ騎手の使命は前にも後ろにも楽をさせずに、少なくとも直線ではネオリアリズムを先頭に立たせること。自分も生かすために直線前後までには前にいる馬をつかまえる。そう読んで馬券を組み立てたい。