JRA小倉ファンファーレ「事故」に場内騒然……そのままスタート→レースは「300万馬券」の大波乱に
19日の小倉の最終レースで「前代未聞」のアクシデントが起きた。
この日も夏競馬らしい炎天下の下で行われた小倉競馬。この日はメインに北九州記念(G3)があったということもあって、スタンドはまずまずの盛況ぶりだった。
そんな中で迎えた最終レース。いよいよ各馬ゲート入りというところで、本来ならお馴染みのファンファーレが鳴るところだが、替わりになんとも気が抜けてしまうような、どこか牧歌的メロディーが……。
発走を指揮するスターターの動きもどこかズレており、なんとも気まずい雰囲気に……最後は、如何にも「やっちまった」と言わんばかりに音量が絞られた。
「どうやら、小倉競馬場で使われている本場馬入場の曲が流れてしまったようですね(笑)。確か、去年の12月の阪神でも似たようなことがあったと記憶していますが、この時は一瞬だけ本場馬入場曲が流れて、その後に通常のファンファーレが鳴りました。しかし、今回はファンファーレでやり直すこともなく、そのままスタート。この間違いは初めてで、思わず笑ってしまいました」(競馬記者)
これにはネット上や現地の競馬ファンも「ファンファーレって、こんなだったか?」「本場馬入場の曲が流れてるんだが……」「暑さでみんな疲れてるんだな」など大騒ぎ。現地もなんともいえない雰囲気だった。
普段はレースを盛り上げる一部分に過ぎないファンファーレ。昔からファンの中にも「別になくてもいいのでは」という意見もある。
しかし、実際にこうしてやや”場違い”なメロディーを聞かされてスタートを迎えると、なんとも締まらない気持ちになる。今回の思わぬアクシデントで、改めてファンファーレの必要性を実感したファンも多かったのではないだろうか。
ところでレースの方はというと、結果は8番人気、12番人気、9番人気で決着する大波乱。三連単は313万5540円を記録した。やはり走る馬の方も、どこかのどかさを感じさせるメロディーに闘争心が萎えてしまったということだろうか……。