JRA最強「風水師」Dr.コパの魔術!?「1800→1200→1800」札幌2歳S(G3)ラブミーファイン「異端ローテ」の裏側を語る
9月1日に札幌競馬場で開催される札幌2歳S(G3)は、2歳戦でも屈指の出世レースとして知られている。今年もデビュー戦をレコード勝ちしたウィクトーリア、コスモバルク2世といわれるホッカイドウ競馬からの刺客ナイママなど、翌年のクラシック戦線を睨んだ素質馬たちが集結。
その中でも一際”異彩”を放っているのが、函館2歳S(G3)を2着したラブミーファイン(牝2歳、栗東・田所秀孝厩舎)だ。
函館1800mのデビュー戦は、1000m通過が65.2秒という超スローペースを番手から抜け出して、牡馬相手にあっさりと快勝。稍重の馬場とあってタイムこそ平凡だが、2着ニシノデイジー、3着コントラチェック、4着トゥアレグまでが、すでに未勝利戦を勝ちあがっており、そのレベルの高さを証明している。
そのまま来年の中距離路線を進むのかと思いきや、一転して1200mの函館2歳S(G3)に出走……異例のローテーションが嫌われて7番人気の低評価だったが、番手でしっかりと流れに乗るとハナ差の2着を確保した。
そして今度は再び、1800mの札幌2歳S。「1800→1200→1800」と、すでにメディアでも「変幻自在」「異端のローテ」と取り上げられているが、陣営が目先の賞金に走ったわけでないことは明らかだ。
「芝1800mのデビュー戦を勝ったラブミーファインは当初、順当に同じく1800mのコスモス賞(OP)の出走を予定していました。しかし、それがオーナーのDr.コパ(名義は小林祥晃)さんの意向で突如、函館2歳Sに変更になったとか……。
実は当時は、関係者の間でも議論があったそうですが、いきなりのスプリント戦でハナ差の2着ですからね。将来を見越して貴重な賞金加算にも成功しましたし結果が出た以上、『コパさんが正しかった』と言わざるを得ませんよ。関係者も舌を巻いていましたね」(競馬記者)