デムーロ騎手先週5勝&重賞制覇で復活の兆しも、心配の声……現在の姿が「アノ騎手」と酷似か
先週7月2、3日の中央競馬開催において、M.デムーロが2日連続のメインレース勝利、日曜のCBC賞(G3)でも3番人気のレッドファルクスで外からの差し切り勝ちを収め、4月の桜花賞以来の中央競馬での重賞勝利を果たした。
先週は2日で5勝。重賞も勝利し「本来のデムーロ」が帰ってきたと考える声も多いだろう。今年序盤はまさに「デムーロ無双」ともいえる活躍で重賞を総なめにしていたが、皐月賞でのリオンディーズ斜行→降着から歯車が狂ったか、なかなか勝利を積み重ねることができず、「8戦連続1倍台オッズ未勝利」という不名誉な記録も作ってしまった。
騎手リーディングでも戸崎圭太とC.ルメールに20勝近く離されることとなり、自らのお手馬であるリオンディーズはダービーでも馬券に絡めず、自身が惚れこんだ二冠馬ドゥラメンテは、宝塚記念で牝馬のマリアライトに惜敗の後、競走能力喪失で引退。馬上から降りて引き上げるデムーロ騎手の様は沈痛そのものだった。
しかし、先週のデムーロには、いつもの「勝負強さ」が戻っていた。ドゥラメンテ引退を契機として吹っ切れたのだろうか、やはり好調時の「黒船」の勝ちっぷりはなかなかのものだ。土曜メインの豊明特別でも、開幕週の馬場を読み切り、ハナを奪っての見事な逃げ切り勝ちであった。
ただ、CBC賞での外位置取りは決していいものではなく、デムーロの弱点とも言える「出遅れ」も出してしまった。ここは騎乗したの能力がメンバーの中で一枚上手だったという見方もできるだろう。
そして、デムーロの騎乗に関し、一部関係者やファンが苦言を呈することも多くなってきている。