JRA「7冠牝馬」ジェンティルドンナの姪っ子が登場! ドナウデルタがデビュー
いよいよ待ちに待った秋競馬が今週末開幕する。開幕週の9月9日に阪神競馬場で行われる芝1,400m新馬戦に1頭の「超良血馬」が姿を現す。ドナウデルタ(2歳牝 栗東・石坂正厩舎)だ。
「ドナウ」と聞いてピンとくる方も多いだろう。この馬の母は中央5勝(うち重賞2勝)のドナウブルーで、あの7冠牝馬ジェンティルドンナの全姉。つまりドナウデルタはジェンティルドンナの姪っ子にあたる。
8月5日には祖母ドナブリーニの8番子であるドナアトラエンテ (ドナウブルー、ジェンティルドンナの全妹)が、新潟競馬場の新馬戦で素晴らしい脚を披露し快勝している。確実に走ってくる家系だ。
ドナウデルタは2016年2月9日生まれのノーザンファーム産で、後に一口馬主クラブのサンデーサラブレッドクラブにおいて3,600万円で募集された。この血統背景を考えれば「かなりのお値打ち価格」だろう。
同馬の父は、産駒が2年目である今年も62勝(うち重賞6勝)、勝ち馬率3割超えを記録している驚異のロードカナロア。先日も産駒のケイデンスコールが新潟2歳S(G3)を、ファンタジストが小倉2歳S(G3)を勝利し、昨年同様、2歳戦線を席巻している。
ドナウデルタは6月中旬に函館競馬場でゲート試験に合格すると、ノーザンファーム天栄、ノーザンファームしがらきを経由して、8月中旬に栗東トレセンに入厩した。デビューに向けての調整も順調で、1週前追い切りでは栗東坂路を「53.1 – 38.3 – 25.2 – 12.9」(古馬500万下馬を相手に0.4秒先着)、そして今週は不良馬場ながらも強めに追い「54.5 -39.2 -25.4 -12.5」と余裕を見せての好タイムで駆け上がっている。準備万端だ。