JRA 2歳女王「大本命」グレイシアが異次元の走りで連勝!「メジャーエンブレム2世」出現に”本家”の主戦C.ルメール騎手も脱帽
8日に中山競馬場で行われた2歳500万下アスター賞は、1番人気のグレイシア(牝2歳、美浦・栗田徹厩舎)が快勝。単勝1.4倍の支持に応えて、デビュー2連勝を飾った。
「良い反応でしたが、勝った馬の力が違いました……」
圧倒的なスケールを感じさせるパフォーマンスに、2着馬に騎乗していたC.ルメール騎手も脱帽するしかなかった。デビュー戦を逃げて6馬身差で圧勝したグレイシアだったが、この日は出遅れて最後方から。最後の直線を迎えてもまだ最後方と絶望的な展開に思われたが、上がり3ハロン33.5秒の末脚で全馬を飲み込んでしまった。
「今後のことを考えると、同じ逃げる形では後ろの馬の目標になるので、馬の後ろで我慢できたことは良かったと思います。力みはなかったです」
レース後、鞍上の田辺裕信騎手がそうコメントした通り、後ろから行くのは想定内だったようだが「あれほど後ろになるとは思っていなかった」とのこと。それでも勝ってしまうのだから、その能力は計り知れない。
「強かったですね。完全に『一枚上』といった走りでした。陣営が以前から『スタートが良くない』と話している通り、デビュー戦でもゲート自体は出遅れ気味でした。そこを田辺騎手が促すと抜群の加速で逃げる形になって6馬身差の圧勝。
ですが、今回は今後を見据えてあえて促さず、後方からの競馬になりました。最後方になるのは計算外だったようですが、それであの末脚ですからまさに変幻自在。レース運び自体は4コーナーで大外を回るなど、決して褒められたものではなく、まだまだ粗削りな面はありますが、内容的には楽勝でした。
今年の2歳牝馬はダリア賞(OP)を楽勝したアウィルアウェイや、デビュー戦で圧巻の走りを見せたグランアレグリアなど、大きなスケールを感じさせる素材が豊富ですが、その中でもグレイシアは1つ抜けた存在になったのではないでしょうか。あくまで主観ですが、2歳女王の本命はこの馬だと思いますね」(競馬記者)