JRA四位洋文騎手に「引退」疑惑……2週連続「乗鞍なし」蛯名正義騎手と共に「調教師転身」の可能性も背景にエージェント制度の歪み?
「四位騎手のエージェントは”ブック系”エージェントの中でもトップに君臨する小原靖博氏ですが、その中でも福永祐一、岩田康誠騎手に次ぐ3番手の扱い。小原氏も全盛期ほどの影響力はありませんし、朝日杯フューチュリティS(G1)を勝ったサトノアレスや、今年の大阪杯(G1)を制したスワーヴリチャードなどからも、結果を残しながら降ろされています。
そうなると騎手としてのモチベーションを保つことも難しいでしょうし、かなり苦しい立場に立たされていると思います」(同)
エージェント制度に嫌気が差して辞めた騎手といえば、元騎手の藤田伸二氏の名が真っ先に挙がる。藤田氏と四位騎手は競馬学校時代からの盟友であり、藤田氏は今もよく「あれだけ上手い四位が、馬に恵まれないのはおかしい」とエージェント制度の”歪み”に大きな疑問を呈し続けている。
その藤田氏がムチを置いたのは、2015年夏の札幌競馬が終了した9月6日。JRAへ騎手免許の取消願を提出し、翌日にはJRAが引退を発表。当時、大きな話題となった。
そして、今年の札幌競馬終了から騎乗がない四位騎手……まさかとは思うが、藤田氏と同じ道を歩もうとしているのだろうか。
今年の札幌31勝を上げて札幌リーディングを獲得するなど、旋風を巻き起こしたモレイラ騎手から「四位さんはライディングフォーム(騎乗姿勢)がすごくきれいで、バランスがいい」と武豊騎手や福永騎手と並んでリスペクトされている存在だけに、これ以上の”不遇”に耐えられないといった可能性もありそうだ。
噂の真相がどうであれ、四位騎手が苦境に立たされていることは事実。ウオッカ、ディープスカイによる日本ダービー(G1)2勝を始め、数多くの大レースを制してきた名手だけに、まだまだ競馬界を盛り上げるような活躍を期待したい。