武豊ダンビュライト「背水の陣」!? タッグ勝利なしで崖っぷち、同世代ライバルに今度こそ……
“善戦マン”返上なるか。今年のアメリカジョッキークラブC(G2)の勝ち馬ダンビュライト(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、その汚名を返上すべく9月23日に中山競馬場で開催されるオールカマー(G2)に出走する。
昨年、武豊騎手とタッグを組み、クラシックを完走したダンビュライト。だが、皐月賞こそ3着だったものの、日本ダービーは6着、菊花賞では5着と好走はすれども勝利まではあと一歩届かなかった。
それでも昨年末にサンタクロースS(1600万下)を勝ち上がると、今年1月のAJCC(G2)で重賞初制覇を達成。本格化の兆しを見せはじめ、いよいよG1制覇の夢も現実味を帯びてきていた。だが、その後は大阪杯、QE2世C、宝塚記念のG1競走3連戦では6着、7着、5着と相変わらず大舞台ではいまいちな成績で終わっている。
「ダンビュライトは栗東の坂道で最終追い切りを行い、僚馬に3馬身先着して自己ベストの50秒2―12秒7を記録しています。管理する音無調教師は時計が出過ぎたと語るも『休み明けでしっかりやりたかったんで、いいんじゃないか』と仕上がりには満足気でした。
オールカマーが開催される中山競馬場芝2200mは、今年のはじめにダンビュライトが重賞初勝利をあげた舞台。相性がいいというイメージがある中山競馬場で不甲斐ない走りは見せられないと、陣営は相当気合が入っているようです」(競馬記者)
今回の鞍上も前走に引き続き武豊騎手が務める。だが、これまで5戦に渡ってタッグを組んでいるものの皐月賞の3着が最高着順で勝利はない。