JRA「打倒ルヴァンスレーヴ」オメガパフューム躍動の重賞V! 最大のライバルとの再戦は?
オメガパフュームは母オメガフレグランスの初仔で、社台ファーム生産の2015年4月6日生まれ。父はスウェプトオーヴァーボード。2017年の千葉サラブレッドセールでオークス馬ヌーヴォレコルトのオーナーである原禮子氏が1,620万円で落札した1頭。
父スウェプトオーヴァーボードは、代表産駒のレッドファルクスを例にとってみても、芝戦とダート戦の両方をこなす産駒が多く、毎年、産駒の勝利数も芝・ダートでほぼ同数の成績を残している。まさに競馬界の「二刀流」種牡馬だ。その産駒の価格の安さも相まって、馬産地及びバイヤーからは大人気の種牡馬である。
前走は、3歳ダート王決定戦として定着したジャパンダートダービー(G1)で、無類の強さを誇るルヴァンスレーヴの2着に屈してしまったが、今回、古馬混合戦のシリウスSを勝ってしまうのだからダート戦線における現3歳馬のレベルはかなりのものと見るべきだろう。
この後は恐らく、11月に京都競馬場で行われるJBCあたりに駒を進める事になるだろうが、古馬陣営ももうかうかしてはいれない状況になってきた。今回のレースぶりなら改めてG1レースでの再戦も楽しみである。
並み居る古豪を退け、今回のシリウスSで圧巻のパフォーマンスを見せつけたオメガパフュームは、まさに「天高く馬肥ゆる秋」という中国の諺に相応しい。次走以降もダート界の新星から目が離せない。