JRAルメール騎手「絶対G1獲れる!」話題の超大物グランアレグリアが大楽勝!! 昨年ダノンプレミアムとの「比較」は
“出世レース”から、今年もまたクラシックの中心が登場した。
6日、東京競馬場で行われたサウジアラビアロイヤルC(G3)は1番人気のグランアレグリア(牝2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が圧勝。単勝1.3倍の支持に応え、まずは世代の中心に大きく躍り出た。
「絶対にG1を獲れる!」
主戦を任されるC.ルメール騎手が興奮したまま、そう断言するのも当然か。昨年はここを勝ったダノンプレミアムが、そのまま無敗の2歳王者に輝いた出世レース。今年の日本ダービー(G1)でも1番人気に推されるなど牡馬クラシック路線をリードしたが、牝馬ながら牡馬をまったく寄せ付けなかったグランアレグリアからは、それ以上のスケールを感じ取っているのかもしれない。
8頭立てで行われた芝1600mのレースで、グランアレグリアはまさかの出遅れ。スタート直後にジャンプして後方からの競馬を強いられると、一時東京競馬場はざわめきに包まれた。
「ペースが遅くなったので位置を上げられた」
しかし、そんな心配も束の間、圧倒的な加速力で外からグングンとポジションを上げて行くグランアレグリア。2番手で折り合いがついた頃には、すでに「レースの主役」という雰囲気に満ちていた。
「ゲートが開く瞬間にジャンプした。それでもすぐにペースが遅くなってポジションを上げると、リラックスして走らせることができました。もともと能力が高い馬で、初戦から全体的にパワーアップしていました」
最後の直線を迎え、各馬にゴーサインが入る中、グランアレグリアは1頭だけ馬なりのまま先頭に躍り出る。その後はまさにワンサイドゲームだった。東京の長い直線を気持ちよさそうに独走。ルメール騎手から気を抜かないようにするために何度かムチが入ったが、最後は2着馬に3馬身半差をつける圧勝劇だった。
「プラス18kgという数字が示す通り、今回は100%の仕上げではないという印象でしたが、それであの強さですからね。他の陣営はもう『相手が弱かった』と信じる他ないでしょう。