JRAモレイラ「騎乗停止」で試験にも影響!? 合格発表直前に痛恨の処分……「家族問題」もあり念願のJRA入りへ”暗雲”
重要な合格発表を前に、日本競馬の洗礼を受けることになってしまった。
6日、東京競馬場で行われた本栖湖特別(1000万下)でヘリファルテに騎乗していたJ.モレイラ騎手が、最後の直線で内側へ斜行。ブラックプラチナム並びにマスラオなどの進路が狭くなったとして、開催2日間の騎乗停止処分となった。
先週7勝を上げ、再び”旋風”を巻き起こしていた元香港No.1騎手が、痛恨の騎乗停止を食らった。9頭立て・芝2400mのレースで2番人気ヘリファルテは、中団やや後ろからの競馬。最後の直線で大外に持ち出されると、モレイラ騎手のゴーサインに応えるように先頭集団を捉えにかかる。
しかし、最後の200mを切ったところで内側へ大きく斜行。結果は1着だったものの、2着馬ブラックプラチナムや4着馬マスラオなど上位馬の進路に影響を与えたとして、モレイラ騎手は開催2日間の騎乗停止処分を受けた。
「あくまで個人的な見た目の印象ですが、斜行自体の程度としてはそこまで酷いものではなく、騎乗停止になったのは、やや厳しいジャッジにも感じられました。ただ、事象が決勝線(ゴール)に近かったこと、さらにモレイラ騎手の斜行を回避しようとする行動がやや不足していたことも影響があるように思えました。
関係者に話を伺ったところ、どうやら斜行する寸前にムチを落としていたのではないかとのこと。まだ確認は取れていませんが、事実だとしたらミスとはいえ、少し気の毒な結果となってしまいました」(競馬記者)
日本では初の騎乗停止となったモレイラ騎手。これによって、来週の府中牝馬S(G2)で騎乗予定のリスグラシュー、さらには秋華賞(G1)でコンビを組むはずだったサラキアに騎乗することは不可能になってしまった。
さらに来春からのJRA通年免許取得を目指すモレイラ騎手は、先日1次試験を受けたばかり。合格発表は11日に行われるが、残念ながら騎乗停止中という立場で合否を待つこととなってしまった。なお、仮に合格していれば、来年1月30日の2次試験に挑むこととなる。