【秋華賞(G1)展望】JRA牝馬3冠へアーモンドアイの状態は!? 武豊カンタービレ、ラッキーライラックが逆転狙う
14日、いよいよ秋華賞(G1、芝2000メートル)が開催される。秋華賞から有馬記念、ホープフルSまで、今年は毎週続く連続G1開催の第1弾、気合いを入れて臨みたい。レースを展望していく。
圧倒的1番人気がアーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)。桜花賞(G1)、オークス(G1)を制した2冠牝馬がジェンティルドンナ以来の牝馬3冠達成に挑む。休み明けだが、シンザン記念(G3、1600メートル)から3カ月振りの桜花賞を勝った馬。問題はないはず。1週前追い切り後、ルメール騎手の「少し太い」「春シーズンと同じレベル」という発言は少し気になるが、他のライバルたちとは力の差がある。ここは通過点、馬券はジャパンC(G1)で買いたいというファンも少なくないだろう。
不安を挙げれば京都2000メートル(内回り)。それなりに流れるので先行馬よりも差し馬に有利だ。ただし、道中は中団、後方でも4角では好位にとりつく器用さ、短い直線での一瞬の切れ味が求められる。桜花賞のような大外からのロングスパートは決めづらい。ただ、それはルメール騎手も承知。オークスと同様に好位を取りたいと語っている。心配は不要か。
アーモンドアイと初対戦という意味で最も期待されていたのがノームコア(牝3歳)。紫苑S(G3、芝2000メートル)を1.58.0という好タイムで優勝、2着馬に3馬身差をつけた。しかし、疲れが出て放牧。やがてアーモンドアイと戦う日が来るのを待とう。
ラッキーライラック(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)がチューリップ賞(G2、芝1600メートル)を圧勝した時、多くの競馬ファンの脳裏に「この馬を負かせるのはアーモンドアイしかいない」という思いがよぎったはず。結果はそのとおり、1番人気ラッキーライラックは2番人気アーモンドアイに抵抗できなかった。