JRAの洗礼?モレイラ「厳しすぎ」騎乗停止に他騎手も疑問? 「見せしめ」との声も……
口々にJRA側の”変化”を口にしていた騎手たち。この厳しい裁決にはモレイラ騎手にJRAのレースならではの”ルール”を教える意図があったのではないかと見ている関係者もいる。
「来年になるかそれ以降になるのかは不明なものの、モレイラ騎手がJRAで騎乗するのはすでに既定路線。そのため、今回の騎乗停止処分はモレイラ騎手に、海外ではセーフでも『日本ではこのようなケースはアウト』ということを知らしめる、いわば見せしめ的な要素が強かった気がする。そういう意味では、大知騎手はとばっちりを食らった形。本当にタイミングが悪かったね」(厩舎関係者)
いわば日本の洗礼を浴びたモレイラ騎手。このことは今年の通年免許の合否には関係ないものの、彼の今後の騎手キャリアから見れば大きな影響を及ぼすことも考えられるという。
「もし今年落選した場合、来年受験する見込みとなるわけだけど、日本基準で”ラフ”とみなされる競馬を繰り返すようだと、暗に『合格できませんよ』とプレッシャーをかけられる可能性はあるね。すると守りに入ってしまい、これまでの豪快な騎乗っぷりは鳴りを潜めることになるかもしれない。荒すぎるのも問題だけど、大人しすぎて何もしないのもそれはそれで問題。モレイラ騎手には日本向きの”いい塩梅”をつかんでもらいたいところだね」(前出・同)
過去には短期免許で来日していたC.スミヨン騎手が荒い競馬を繰り返し行った結果、それ以降に免許の発行が見送られたこともある。郷に入っては郷に従えということなのかもしれない。だが、本当にそれは正しいことなのだろうか?