モレイラJRA騎手試験「不合格」 合格は海を渡り活躍のアノジョッキー

 11日、騎手免許一次試験に挑戦していたJ.モレイラ騎手が不合格だったことがわかった。

 今年のJRA騎手免許試験で1次を通過したのはひとりだけ。そのひとりはモレイラ騎手ではなく、韓国やオーストラリアの競馬界で活躍している藤井勘一郎騎手だったという。

「モレイラ騎手は現在も短期免許で来日してバツグンの成績を残しています。ですが、通年で騎乗するために必要な騎手免許の一次試験受験後は、問題が想定よりも難しく、また時間が足りずに最後まで解けなかったとも明かしていました。合格できれば年間300勝も夢ではないと言われていましたが、それは来年以降にお預けですね」(競馬記者)

 モレイラ騎手はさぞ無念だろう。

 そして今回、その一次試験を突破したのが藤井騎手だ。藤井騎手は韓国で2012年、日本の有馬記念に該当する『グランプリ』を勝利、翌年には『韓国ダービー』も制覇するなどの実績を持つ。また頻繁に地方競馬の短期免許を取得して、日本でもその手腕を振るっていた。

「JRA所属の馬が韓国遠征した際に藤井騎手が騎乗することもありました。一昨年前はクリソライトに騎乗してコリアカップ(韓国G1)、今年はモーニンでコリアスプリント(韓国G1)などを制覇しています。

 藤井騎手は一次試験挑戦が今回で6度目だったとのこと。まだ一次を合格しただけですが、このままの勢いで試験を突破して、日本で海外仕込みの騎乗を見せてもらいたいですね」(競馬記者)

 モレイラ騎手と藤井騎手の明暗がくっきり別れてしまった。合否を分け合ったふたりの騎手がいずれ、日本の競馬場で相まみえる日を待ちたい。

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