武豊を一蹴した北島三郎!? ダートスプリント「新星」を地方移籍馬が粉砕
今年から武豊騎手とタッグを結成して2連勝を達成したマテラスカイ。さらに春にはドバイゴールデンシャヒーン(G1)に出走して、世界のトップスプリンターらを相手に5着と大健闘し、一躍注目を集めた。
帰国後は阪神競馬場の花のみちS(1,600万下)で3馬身半差をつけて快勝。続くプロキオンS(G3)ではインカンテーション、キングズガードら実績馬を抑え、従来のタイムを大幅に更新するJRAレコードでV。新世代の旗手として圧倒的な走りを見せつけていた。
だが東京盃では単勝1.5倍と圧倒的な支持を獲得していたものの、4着とまさかの馬券圏外。レース後に武豊騎手は「いつもほどのダッシュがなかった」と振り返り、手応えは悪くなかったものの「最後は意外な甘さが出た」と敗因を語っている。
「今回は前走から+18kgとそこまで仕上げられていなかった上に良馬場での開催。道悪巧者であるマテラスカイにはちょっと厳しかったのかもしれませんね。
マテラスカイ陣営はJBCスプリント(G1)を秋の目標にしています。ですが、そこまで賞金を持っていないこともあり、東京盃を勝利して優先出走権を獲得、もしくは賞金加算を目論んでいたはず。この4着という結果に陣営も頭を抱えているでしょうね」(競馬誌ライター)
ダートスプリントの古豪キタサンミカヅキと新世代の旗手マテラスカイの明暗がくっきりと別れた。今後、この2頭はどのようなローテーションをたどるのだろうか?
武豊騎手の期待馬を、昨年「最強コンビ」を組んだ北島三郎氏の馬が負かすとは、これも競馬ということだろうか。