JRA「銀河系スター」サトノ軍団が大不振……2億7000万円筆頭に”億”超え「超良血馬」敗戦ラッシュに関係者も絶句
無論、冒頭のサトノジェネシスを始め、今年も「サトノ軍団」らしい超良血馬がズラリと名を連ねている。セリで”億”は下らないであろう、まさに競馬界の銀河系スター軍団だ。
だが、先週までで合計11頭がデビューを果たしたサトミホースカンパニーの所有馬だが、新馬戦を勝ち上がったのはサトノウィザードただ1頭……。それも尽く、人気を集めながら敗れ続けている。
サトノ軍団ならではの良血馬であることに加え、厩舎や騎手まで超一流どころが組み合わさっているだけに、なまじ人気を集めて敗れるということが繰り返されているということだ。
「2016年の最優秀3歳馬のサトノダイヤモンドを筆頭に、ここのところ毎年のようにG1級の活躍馬を送り出していたサトノ軍団ですが、今年の3歳も目立ったところでは先月のローズS(G2)を1番人気で惨敗したサトノワルキューレくらいのもの……。破竹の勢いだった一時に比べれば、明らかに勢いが落ちてしまった印象があります。
特に、今年の2歳馬は人気を集めて敗れるというシーンが目立っていますね。昨今の競馬界の『成功のセオリー』といえるディープインパクト産駒、ノーザンファーム生産馬、名門厩舎、超一流騎手といった活躍するための条件をきっちりと踏襲しているのですが、何故か結果だけがついてきていない印象です」(競馬記者)
記者が話す通り、すでにデビューしたサトノ軍団の2歳馬11頭の内、6頭がディープインパクト産駒。他の2頭も牝馬三冠を制したアーモンドアイを輩出するなど、早くも一流種牡馬の仲間入りを果たしたロードカナロア産駒だ。
さらに天下のノーザンファーム生産馬も6頭と半数を超えており、他にも社台系の生産牧場ばかり。管理する厩舎も西は池江泰寿、藤原英昭、東は堀宣行、国枝栄とリーディング常連厩舎がズラリ……となれば当然、騎手もルメール、モレイラ、デムーロといった”常勝騎手”の名が並ぶ。
しかし結果は11戦して、わずか1勝……。それも11頭中9頭が3番人気以内であり、単勝1倍台の圧倒的な人気を集めたケースも少なくない。サトノ軍団にとっては、まさに「悪夢」のような状況が続いている。