武豊「相棒」引退で今後の成績に不安!? JRA4000勝やディープインパクト三冠、キズナで復活を支えた「縁の下の力持ち」
武豊騎手をエージェントとして長年支えてきた平林雅芳氏が、年内をもってエージェントを卒業することがわかった。
平林氏は2001年に武豊騎手とエージェント契約をし、その後長らく関係が続いていた。2005年のディープインパクトでの三冠や2010年の落馬負傷後のスランプ、そしてキズナで復活の日本ダービー制覇……まさに苦楽をともにしてきたコンビといえるだろう。
平林氏はスポーツ紙内のコラムで「今年の最後の競馬、12月28日をもって武豊Jのエージェントを卒業します」とし、JRA4000勝を節目として「若い人にバトンタッチの時期でありましょう」と、後進に道を譲ることを決めたという。
「一時は武豊騎手に周囲が『平林さんからエージェントを変更したほうがいい』と諭すこともあり、他のエージェントが近づいてきたこともあったようですが、武騎手がこれを固辞。それだけ強い結びつきだったということでしょう。
この秋のG1でも存在感を示している武豊騎手ですが、騎乗だけではなく騎手会長として、そしてタレントとしての仕事もあり多忙を極める存在。マネジメントをしてくれる新たなエージェントの存在は必須でしょうね」(競馬ライター)
競馬界のレジェンドたる武豊騎手のエージェント、その重責は極めて重い。以前のようにバリバリの有力馬が集まってくることは減ったが、いまだG1競走を賑わす素質馬に騎乗する機会も多い(騎乗技術の賜物ではあるが)。それだけに、後進の責務は重く、有力馬をあてがえるかどうか非常に厳しい目が向けられるに違いない。
平林氏の引退で、武騎手の成績が下降しないことを祈るばかりだ。一刻も早く優秀な新エージェントが見つかってほしい。